吹き抜けの左右の窓から光が差し込む開放的な平屋

吹き抜けの左右の窓から
光が差し込む開放的な平屋
 代々住み継いできた土地を手放すわけにはいかないと、築60年の自宅を建て替え、将来的には娘夫婦に譲りたいと考えたN様。いくつかの会社に相談したが、「90歳を目前に自宅を新築したいという夢のような話に、一番真剣に向き合ってくれたのがマエダハウジングさんでした」と笑顔で振り返る。希望は平屋で天井の高い、バリアフリーの家。設計でこだわったのは、吹き抜けの両側に窓を設け、北側のダイニングキッチンにも、終日採光を可能にしたことだ。ダイニングの椅子にゆったりと腰掛け、吹き抜けの窓から刻一刻と変化していく空を眺めるのが至福の時間だとN様は言う。
 当初はキッチンを対面式にする計画だったが、ご本人も70代の娘夫婦も「もうこれから料理をすることは多くないから」と壁付けに変更し、LDKをより障害物の少ない開放的な空間に。寝室や洋室は車椅子でも移動しやすいよう開口部を大きくとり、3枚引き戸にして開け放している。「エアコン1台で年中快適に過ごせますし、段差がないので安全に生活できます。内装も落ち着いた色合いで気に入ってます」とN様。マエダハウジングに建て替え前の家の片付けも依頼し、すっきりと生まれ変わったわが家に、心から満足しているという。
広島でオーダーメードキッチンを手掛ける松岡製作所のステンレスキッチンを選択。天板のステンレスは拭き残しが目立たないホットバイブレーション仕上げ。小口は鏡面にするこだわりも。
吹き抜けの高い天井が開放的なLDKに。フローリングはややグレイッシュなブラウンを採用。左側の収納スペースは、木製ブラインドで美しく隠せるようにしている。
玄関は車椅子でもラクに入れるよう広く取り、リビングの正面に配置。吉原木工所の繊細な組子が玄関とLDKを軽やかに仕切る。写真右手が寝室、左手が洋室へバリアフリーでつながっている。動線を広くとっているため移動しやすいのもポイント。
余計な物のないすっきりとした寝室。右奥にはクローゼットを設けた。
洗面台は車椅子用を選択。機能的で使いやすいデザイン。
内装を一任された娘さんのセンスが光るトイレ。壁紙を鮮やかなグリーンにし、絵を飾ってギャラリー風に。
洋室のウォークインクローゼット。壁を天井まで仕切らないことで風通しの良い空間に。
窓際に長いカウンターを設けた洋室。開口部を広く取りLDKを横切って寝室へスムーズに移動できる。
作家もののアイアンフック(左がリスで右がハシビロコウ)がアクセント。
スロープを巡らせた外観。外構に設置した小鳥付き車止めの「ピコリーノ」は近所のお子さんに大人気。