フローレグループ 代表取締役 大江 かおり

子育て中の女性が輝ける場をつくりたいと起業。
現在は2つの会社と1つの法人を運営し、
「ミセス・オブ・ザ・イヤー」広島統括プロデューサーを
務める大江かおりさんと前田社長が語り合った。
エステからスクール、こども食堂、
そしてミセスのイベント運営まで
前田
今日はフローレグループを率いる大江社長からお話をうかがいます。よろしくお願いいたします。
大江
私は主婦業の傍ら、起業して約10年になります。前田社長のことは他の経営者の皆さんから、「広島で経営をするなら前田社長に会って話を聞くと勉強になるよ」とうかがっていました。
前田
大江社長との出会いは昨年の「ミセス・オブ・ザ・イヤー」というコンテストでした。何百人もの参加者がいらして、規模の大きさに驚きました。このイベントをプロデュースされたきっかけは何ですか?
大江
日本でこの「ミセス・オブ・ザ・イヤー」を立ち上げた方から、当初は中国大会に出場しないかと誘われたんです。私は自分が出るよりも他の方が出るのを応援したいと思い、弊社をレッスン会場として開放したのが始まりです。今年は7月18日に廿日市市のさくらぴあで開催する予定です。
前田
一般的なコンテストとは違う印象です。
大江
このコンテストは、単に見た目だけを比べるものではないんです。「生き方がかっこいい」女性を目指し、その人のこれまでのストーリーや思いを語ってもらいます。
前田
ステージでミセスの皆さんが自信を持って話をされているお姿を拝見して、非常に感銘を受けました。
大江
弊社は母体がエステティックですので、エステやヘアメイクなどで外見を磨くお手伝いをします。それだけでなく、弊社のモットーである美と健康、そして内面の美を表現してもらえたらと思い、出場される皆さんには1日1回、何でもいいので社会貢献をしてくださいねとアドバイスしました。
前田
エステ以外にも事業がいくつかおありですね。
大江
はい、エステティック事業の他、DNA栄養講座が学べるグレースラーンアカデミーという事業があります。また、地域の子育てを支援する一般社団法人マール村も運営しています。マール村はこども食堂の運営をしていて、昼は主婦が集まり子どもの悩み事などを話せるカフェ、夕方からこども食堂、夜はSDGsバーを運営しています。
子育て中の女性こそ
癒やしが必要だと実感して
前田
主婦業の傍ら起業されたそうですが、何かきっかけがあったのですか?
大江
20代のころにエステティックの会社に営業担当で勤務していたのですが、エステって若い人の行くところという感じでした。でも、その後、自分が母親になって母親業の大変さを知り、「一番疲れているのはママ。子育て中の女性にこそエステという癒やしが必要なのでは」と気がついたんです。それから、マンションの1室でたった1人で、“親子で来られるエステ”を始めました。今から10年前、子どもが小学校に入ったころです。
前田
ご自身の経験から子育てママを癒やしてあげたいという思いでスタートしたんですね。
大江
九州出身で知り合いも少なく、心細さはありました。ですが、女性が輝ける仕事をしたい、その夢を叶えようと思い切ってスタートしました。コツコツとがんばっているうちに口コミでお客さんが増えていったり、お客さんの中から社員になってくれる人が現れたり。女性の起業を応援するシェアスペースも始めて、事業が広がっていきました。
前田
そういったマネジメントもされているんですね。弊社でも広島県の協力を得ながら女性の活躍推進に取り組んでいます。男性が多い業界ですが、もっと女性管理職を増やしたいと考えています。大江社長の視点からアドバイスをいただけますでしょうか。
大江
弊社の取り組みの1つが「通えば健康に美しくなる会社」です。おしゃれして会社に来ていいし、健康も大切にしてほしい。もう1つが「家族が応援してくれる働き方」。女性が働くときにネックになるとされる子育てとの両立、これは弊社の大前提です。まず子どもさんの行事予定を聞いてからシフトを決めます。家族を大切にすることが仕事を続けるのに重要だと思います。休校で子どもさんを預けるところがない場合は子どもさんと一緒に会社に来てもらったり、テレワークにあたっては、ご主人もテレワークで家庭のパソコンが使えないという社員のために、パソコンとWi-Fiを貸し出しました。子育てママが働きやすい会社とは何かを模索し続けて、今の形があります。主婦の直面する働きにくさを1つ1つ解決しています。その他、私の名前から取って“かおりイーツ”って呼んでいるのですが、私が作ったまかない料理を皆で食べたり。もちろん健康を考えた献立です。地域の役に立つ会社でありたいですね。ここで働く意義を感じて、“この会社に骨を埋めたい”って社員に思ってもらえる会社であろうと努力しています。
前田
それがこども食堂などの活動へとつながっているのですね。
女性が無理をしない働き方で
成功できることを示したい
前田
DNA栄養講座というのはどんなものですか。
大江
DNA検査で体質を知ることで、効果的なダイエット方法やその人に合った栄養の取り方が分かるんですよ。
前田
それはおもしろいですね。我々経営者にとって健康であることはとても大切です。私どもの会社の経営理念に“広島をいい笑顔に”があります。大江社長は今後どんな展望をお持ちでしょうか。
大江
女性だけの会社ですが、自社ビルを持つのが夢ですね。女性でも育児をしながら成功できるんだよ、ということを示せたらいいなと思います。
前田
最後に住まいについての思いをお聞かせください。
大江
住んでいて健康になる家がいいですね。静かな場所で、有害な素材を使わない、木の家とか。
前田
この仕事を始めて調べる中で、シックハウスが健康に及ぼす影響を知りました。弊社の住宅には自然素材を中心に使うようにしています。
フローレグループ
代表取締役
大江 かおり
DNAエステの(株)オフィスフローレや、遺伝子栄養士養成校の(株)グレースラーン、こども食堂の運営などを行う(一社)マール村を擁するフローレグループ最高責任者で、家庭では高校生の母。音楽が好きで休日には1人カラオケを楽しむことも。長崎県出身。