株式会社HiRO電工 代表取締役 廣兼 洋介さん

住まいのデザインの邪魔をしない、便利で安全な電気配線がこだわり
 実は調理師専門学校を卒業した、元フランス料理の料理人。だが、昔から機械を触るのも好きで、その方向も試してみたいと電気工事会社に転職したところ、予想以上に肌に合い、この道で生きていくことを決意した。29歳で独立し、丁寧な仕事ぶりからマエダハウジングをはじめ、建築関係の顧客から信頼を集めている。
 「電気配線で気を付けなくてはならないのが容量です。家電が多いキッチンまわりはよく電気を使うので、他の電気とは回路を分けておかないとブレーカーが落ちてしまいます。マエダハウジングはデザインにこだわったキッチンが多いので、見た目の邪魔にならないよう、細型のコンセントを設置するなどの工夫をしています」と廣兼さん。
 リフォームでは特に、それまでの生活を踏まえて多めにコンセントを設置するのがおすすめだという。「お掃除ロボットの基地になる所やクロゼットの中にもコンセントがあると便利です。洗面室で暖房機を使う場合は、同時にドライヤーを使うとブレーカーが落ちる危険があるので専用回路にします」。
 そうした諸々のことをプランナーと相談しつつ根気強く作業し、「最後にパッと家に明かりが灯ると達成感を覚えます」と笑顔。廣兼さんのような配慮が行き届いた経験豊富な技術者の存在が、マエダハウジングの家づくりを支えている。
巻き線や電工ハンマー、検電器、電子ペンチ、VAストリッパーなどの仕事道具を腰袋に入れて作業する。