暮らし方に合わせて収納を変える

「昭和のおばあちゃんの家」を
テーマにした、温かくて
居心地のいい住まい
【広島市佐伯区 H様邸 】
 「家を買うなら、新築より自分の好みを反映できるリノベーションがいい」と、ずっと考えていたというH様ご夫婦。狙っていた築28年のマンションに空きが出たことをきっかけに、長年の思いを叶えることにした。リノベーションするにあたって、奥様が重視したのは「流行よりも、自分たちがどう暮らしたいかを優先する」ということだった。
 全体のテーマは「昭和のおばあちゃんの家」。年代を経たような風合いのある木の床や天井、懐かしさを感じさせるキッチンの壁のタイル、派手さはないけれど、奥様お手製のドライフラワーに彩られた居心地のいい空間。実家で使われていた50年モノの壁掛け時計がよく似合うリビングは、いつもご夫婦と子どもたちの笑い声に包まれている。
 数年前にリフォームされたばかりの物件だったため、キッチンはそのまま使い、対面ではなくあえて奥様好みの壁付きに向きを変更。「女の子が多い家だから」と、脱衣室の外に子どもたちが並んで立てる広々とした造作洗面化粧台を設けた。その洗面台の天板に使った足場板風の水に強いメラミン化粧板や、使わないときは壁に収納できるようにした袖ミラーひとつをとっても、全てに家族の思いが詰まっている。「マエダハウジングの担当の方が私たちの思いに寄り添って、一緒に考えてあれこれアイデアを出してくれたので、家づくりがとても楽しかったです」と奥様。リノベーションだからこそ実現した、家族ならではのこだわりの住まいだ。
Before
After
DINING & KITCHEN
造作で仕上げたキッチンカウンターは、「子どもの勉強スペースや洗濯物をたたむ家事スペースにもなり、とても気に入っています」と奥様。
明るいリビングで楽しそうに遊ぶ姉妹。中央の壁掛け時計は実家から譲り受けた50年モノ。こげ茶色の床材や落ち着いた空間に調和している。
Before
After
リビングの飾り壁(エコカラット)と造作棚はリフォーム済だった購入時のものを活用。残せるものは残しながら自分たちらしい住まいにアレンジした。来客時などにはリビングをブルーのロールスクリーンで仕切ることも可能。
Before
After
3姉妹が並んで身支度できる広い洗面台と、空間を生かす
リビングのドアもチェッカーガラスが昔ながらの雰囲気を感じさせるダークブラウンのドアに変更。リビング入り口には洗面台と有孔ボードの壁があり、洗面台で身支度をして有孔ボードにかけたカバンや帽子を取って出掛けたり、帰宅時にはそれらを壁にかけてすぐに手洗いができたりと機能的。
有孔ボードにカバン類の他、よく使う文房具やウクレレなどをかけることで家族らしさも演出。
洗面台にはメイクをするときに近くで鏡を見られるよう、奥様のアイデアで壁に収納できる袖ミラーを設置。
Before
After
ENTRANCE
シューズクローゼットの扉は全体に調和させたブラウンにしつつ、リビングのフロアよりやや明るい色合いにすることで玄関が暗くなり過ぎないよう配慮。シューズクローゼットのアイアン風の取っ手も、ブラウン×アイアンでまとめたリビングに合わせている 。
Before
After
廊下の床もリビングに合わせて防音フローリングに張り替え。壁と天井のクロスも張り替えることで住まい全体に統一感をもたせた。リビング扉にガラスを使うことで抜け感と明るさを取り入れている。
Before
After