広島市東区 S様(4年目)

暖かく眺めの良いわが家で
趣味を楽しむ日々
S様が20年前に購入した中古住宅は、増築を経た複雑な間取りで使いにくさを感じていた。昔の造りのため水回りの動線や断熱性も悪く、冬は室内でも息が白くなるくらい寒かったため、定年を控えてリフォームに踏み切った。
 構造上重要な柱を残して減築し、断熱材と二重サッシで冬は暖かく、夏は涼しく快適になった。分散していた水回りは1カ所に集約し、家事動線が圧倒的に改善。また、室内から見えなかった庭も、リビングや和室、洋室から眺められるようになり、日々の生活に潤いが生まれた。内装はダークブラウンとベージュ系で落ち着いた雰囲気にまとめ、昭和レトロなガラスを再利用するなど、家族が好きだったものを生かすことで、懐かしさあふれる空間に変わった。床の間と仏間があった和室は、風情のある船底天井を残しつつ洋室にリフォーム。床の間や押し入れはプリーツスクリーンで仕切ることで、オープンな収納とし、趣味のロードバイクとメンテナンス用の機材を置いた。先日はロードバイク10㎞にランニング4㎞、水泳400mのショートトライアスロンに出場したというS様。洋室の収納をロードバイクの分解や組み立てなどの作業スペースとして活用している。
 「趣味の仲間たちが集まると、この部屋に長テーブルを出して会食をするんですよ」とS様。思い通りにリフォームしたわが家で、定年後も充実した毎日を過ごせるようになった。
造作したリビング扉には、以前使っていた吹き流しガラスを再利用した。元々あったシャンデリアは一部破損していた箇所を3Dプリンターで復元してよみがえらせた
押し入れをリフォームした収納スペースには趣味のロードバイクを置く。段差がなく出し入れもスムーズ
家族が気に入っていた船底天井を残して洋室にリフォーム。日本庭園も見えてくつろげる空間になった
デッドスペースだった左奥は庭を眺められる和室に。ツバキやツツジ、八重桜など四季折々の花がLDKからも楽しめる
[S様]
「我慢せず早めにリフォームして正解でした」。定年後は趣味の時間を確保するため、仕事の日数を減らしてワークライフバランスを取っている