新豊四季御膳(2,750円)/刺身4種に天ぷら、季節の煮物、小鉢香物、ご飯、汁物、デザートが付く。刺身はすべて近海で獲れたもので、メバルなど珍しい魚が出ることも。
週末と祝日のみ営業
豊島近海の海鮮料理
 江戸時代末期に建てられ、昭和初期まで旅館として営まれていた建物を活用している。風情ある外観に屋号の「新」の文字を染め抜いた白い暖簾が目印だ。
 1階は料理店、2階は1日1組限定の宿『閑月庵新豊』として営業。店で腕を振るうのは、和食を中心に15年の経歴を持つ料理長の篠崎誠則さん。「近海で獲れる魚介の質が抜群に良いので、あまり手を加えません」との言葉通り、刺身、寿司、丼など海鮮のうま味が際立つ品々が並ぶ。また、地元の無人販売で買うことが多いという野菜や柑橘類を使った一品も、地物ならではの鮮度と味わいが楽しめる。
 「あるものを生かす」をテーマに、調度品や器の多くが旅館時代から建物と一緒に眠っていたもの。木製看板や名入りの木箱蓋が当時の名残を感じさせる。
瀬戸の海鮮まかない丼(1,650円)/ブリやサワラなどを一口大に切って、特製醤油ダレに絡めて盛り付け。ごはんは知り合いの農家から分けてもらう県産米を使用している。旬の小鉢と汁物付き。
柑橘デザート/デザートには島の柑橘類を使うことが多いそう。