日本を楽しむ、心地いい「ジャパンディ」な住まい

20年ぶりの父との暮らし
生まれ育った築50年の実家で快適に暮らす
【東広島市 K様邸/A様邸】
 2人の娘さんが結婚を機に家を出てから、20年以上一人暮らしを続けていたお父様。娘さんたちは広島市内に暮らし、折に触れて家族で帰省する生活を送っていた。
 お父様が80歳を過ぎたころから転倒や通院が増え、同時期に長女であるA様のお子さんが就職して独立のタイミングが重なり、さらに年を経て故郷の自然あふれる暮らしに価値を感じ始めたA様は、家族で実家に戻ることを決意した。
 しかし、お父様が暮らすご実家は築50年。東広島の冬はかなり冷え込む上に、既存の水回りは北側にあった。もっとも居心地がいいはずの家の中心には仏間と和室が2間続きで配置されおり、玄関や敷居などの段差があちこちにあった。A様はこれからの人生をこのままの家で暮らすには無理があると考え、東広島に店舗があるマエダハウジングに相談した。
 同社がまず行ったのは住まいの現況調査。営業担当・プランナー・建築士・シロアリ業者が入り、構造部分と住まいの状況を調査し、将来まで安心・快適に暮らすために、耐震・断熱を含めたリフォームプランを提案した。
 同時に検討したのがリフォーム箇所と予算。予算には限りがあるので、2階は使用しないことを想定してリフォームは1階のみに限定。1階にある20数年前にリフォームした浴室とトイレ、同時期に増築したお父様の寝室は見送った。その上で、家族が最も長く時間を過ごすLDKと主寝室を中心にリフォームを進めることで、プラン作りをスタート。
 仕様についてA様がこだわったのは、既存部分を残して生かすこと。「年月を経てつくり出された味わいは、新しいものには出せない」との思いから、子ども時代の記憶を呼び起こす柱や梁、玄関の石張り部分はそのまま残し、照明など使えるものも再利用した。
 間取りを変更し、床・壁部分に断熱材を入れ、窓のサイズ変更と内窓やペアガラスに変更することで、室内の断熱性能は格段にアップ。冷暖房の効きが良く、冬でも暖かい住まいに生まれ変わった。
 A様が最後にこだわったペレットストーブも加わり、「冬の新しい楽しみができました」と満足そう。リフォームを機に、お父様とA様ご家族の新しい快適な暮らしがスタートした。
Before
After
広縁、廊下と和室2室をつなげた広いLDK。
構造面で残した柱は、磨きをかけて塗装。かつての間取りを思い起こさせる。
天井に設けた段差が画一的な印象を減らしている
Before
After
システムキッチンはTOTO「ミッテ」。
キッチン前の腰壁を15㎝ほど立ち上げて手元が見えないようにすることで、生活感が出過ぎずすきっきりと見える。
腰壁は縦格子のクロスを選んで、和モダンなLDKの雰囲気になじませた
元の和室部分をダイニングキッチンに。
押し入れの柱と長押を残し、冷蔵庫と背面収納、神棚を設置。プリーツスクリーンの中には仏壇を置いている
仏壇のあった和室をリビングに取り込み、仏壇の位置は変えずに目隠し用にプリーツスクリーンを設置。
A様の希望でラグの代わりに畳を採用。ネルソンのランプがアクセントとなり、落ち着きと個性を兼ね備えた空間となった
木くずや端材を圧縮した木質ペレットを燃料にしたペレットストーブをリビングの一角に設置。
薪ストーブに比べると、設置が簡単なのが魅力
好条件な南東に位置していたリビングは、予算の関係で最小限にリフォームし、息子さんの居室に。
主寝室との間のドアを塞ぎ、LDKとつながる引き戸はシート貼りで床とカラーをそろえて仕上げた
北東に位置したダイニングキッチンの場所に主寝室を設置。
壁に耐震・断熱工事を施し、窓の位置や大きさを変えずに内窓を取り付けて快適に。足触りを重視して畳を選択
ベッドの頭部に当たる壁は水彩を思わせるブルーのタイルをデザインしたビニルクロスをアクセントに。
A様が過去にインテリアショップで端材を見つけて購入していたものを採用した。
畳の部屋のスパイスとなって、モダンな印象を加えている
Before
After
浴室は既存のままだが、寒さが気になった洗面脱衣室は断熱性能を上げ、勝手口を塞いで窓に変更。洗面台の横の壁いっぱいに取り付けた造作カウンターが家事に役立っている
お父様の寝室横のトイレ。
内窓を入れて、立ち座りがラクなように手摺りを設置した。床にはモダンな柄のクッションフロアを選択
メンテナンス済みの外壁と屋根は手を付けず、玄関ドアとLDK側のサッシを変更。
窓面積を小さくしてLow-Eペアガラスのアルミ樹脂複合サッシを採用。耐震壁をつくり耐震性能も上げた
Before
After
段差が大きかった玄関を回り階段とし、ホールにアイアンの手摺りを取り付けた。
既存の石張りを生かして玄関のデザイン性をより高めている
REFORM PLAN
20年ぶりの同居とのことで、“親子だからこその程よい距離感”を重視。
和室2間をLDKにすることで、お父様の部屋にも気を配りつつ、各居室から集まりやすい配置とした。トイレ・洗面もLDKに面し、室温も均等に。段差が課題だった玄関は回り階段とし、ホールにはアイアンの手摺りを設置。
扉やFIX窓には透明ガラスを採用し、LDKと緩やかにつなぎながらも適度に区切って、開放感と両立させた。
OWNER’S VOICE
80代の父と50代の私が同居する未来を考えたとき、段差の大きさと寒さ解消は必ずクリアしたい問題でした。
今回のリフォームでそれらを解消し、新築当初からの家族の思い出が残る柱や長押を残していただいたことで、子ども時代の家の記憶も身近に感じながら暮らしています。
今回のリフォームで、住みやすさだけでなく、家族の絆を一番に考えて関わっていただいたことに感激しました。
Data
リフォーム費用/約1,500万円
※費用はリフォーム当時の価格です

種  類…戸建て
築 年 数…約50年
延床面積…約170.04㎡(約51.5坪)
施工面積…約90.67㎡(約27.5坪)
施工箇所…1F全面(トイレ・和室1室・浴室を除く)
工事期間…3.5カ月
家族構成…父+娘家族
施  工…マエダハウジング 東広島店
Before
After