内装/ 坂内内装表具店 坂内 琢也さん

お客様の立場に立ち、心から納得できる美しい仕上がりを意識
 通信系のエンジニアを経て、家業を継ぐことにした坂内さん。大学時代にアルバイトで手伝ったときから、内装の仕事に興味を持っていたという。6年目の現在は、新築やリフォームのクロス張りがメイン。「家は一生に一度の大きな買い物です。常にお客様の立場に立ち、ご満足いただけるような美しい仕上がりを意識しています」と話す。 
 手先はもともと器用な方だが、クロスによって厚さに違いがあり、下地処理をしっかりしないと表面に凹凸が出てしまうことがある。扱い方の注意点や糊の量も変わるため、「今でも難しいと感じることがありますね」と坂内さん。師であり、社長でもあるお父様の伸一さんと現場に入ることが多い中、伸一さんの経験がものを言うこともあれば、細かい柄入りのクロスでは、柄を合わせるために視力が良い琢也さんが主導権を握ることもある。「内装は工事の最後に行うので、仕事が終わるたびに『ああ、良い空間だな』と達成感を感じています」と坂内さん。今後は襖づくりや床の施工でも経験を積み、スキルアップしたいと話す。
施工の正確性を高め、作業効率を上げる自動の壁紙糊付機。クロスに合わせて糊厚を調整できる